誕生を助ける天使達の存在とその働き
 さて、こうして受胎の瞬間の前には新しい存在を形成するために、その誕生を助ける天使達が降りて来ます。そして興味深いことにちょうど365人の天使達が小さな光となって母親の体内に降りて来ます。ジェフリー・ホドソン(Geoffrey Hodson)という大変な超視覚をもった人物は、「受胎の瞬間に降りて来る天使達は約1.5mm程の光で、その周りに約3倍の大きさのオーラを持った存在である」と記述しています。すなわち、受精の瞬間からこの胎児の形成を助ける365人の天使達が光となって母親の体内で働いているのです。
 したがって、妊婦は大変な防御で囲まれています。ですから中南米でも、「妊婦は毒蛇に噛まれても毒の効果を受けない」とよく言われます。なんと素晴らしいとは思いませんか。女性の体内では365人もの天使が働き、女性はその重さを抱えているのです。
 また、天使達は電子的なプログラムに則ってどの精子とどの卵子を結合させるかといった精子と卵子の選択と結合を助け、そして胎芽を造り、そこからまた色々な体の部分を造るといった、胎児を形成するという働きをしています。
 そしてこれらの天使達は可能な限り胎児を母親の悪いバイブレーションから守るようにします。なぜならば、そのような防御がなければ、母親の住んでいる場所の環境であるとか、父親との間の諍い(いさかい)であるとか、また母親の悪い考えや周囲の人達の妬みや批判などといった、そういうすべてのネガティブなバイブレーションが胎児に大変な悪影響を及ぼすからです。

 ところで、母親となるラケルという女性は性的な交わりの後、もう既にアストラル界ではセギスムンドを腕に抱いていましたが、この受胎の瞬間を跪いて受け入れたいと願い、その許しを請いました。なぜならば、この女性は精神的にも高い位置にあって受胎するということの神聖さを知っていたからです。
 こうしてしばらく1分間に3mmの速さで進むこの選ばれた精子を見ることができました。もう既にお話しましたように卵子はポジティブな電荷(チャージ)を持ち、精子はネガティブな電荷を持っているために、精子は卵子に引き付けられて行きます。そこでこの精子が卵子に近づいたときにラケルは跪いて、この神聖な瞬間、神に感謝を捧げました。
 こうして精子は卵子に到着した後、その頭の部分を破裂させて卵子の中に入り、約4分かけてその核に到達します。そしてこのように一つの精子と卵子が結合することにより卵子は中和され、それによって他の精子は一つも中に入ることが出来なくなります。この瞬間にセギスムンドは小さな光となって母親の体内に降りて来ます。それは小さくはありますが、実際には母親の卵子よりも大きいものです。こうして受胎の時に既に出来た電子的なプログラムに父親と母親の記録が付随されてデータとしては6億のデータを基にしてプログラムが出来上がります。このようにしてすべての染色体が出来上がります。
 こうして受胎の瞬間から21日間、胎芽の形成に天使達は携わります。そうすると、母親は最初の21日間というものは新しく生まれる存在との順応期間であるためによく気分が悪くなったりします。この21日間はアストラル界においても母親と子供は分離しません。21日を過ぎてからはアストラル界では分離することは出来ますが、通常はいつも側を付かず離れずにしています。そしてこのとき大変デリケートな問題が生じます。それは両親の考えといった周りの環境がもう既に出来上がっているプログラムを変形させるようなバイブレーションとなって影響を与えるということです。たとえば、大変悪いテレビ番組を見て母親が感じるあるとか、ロックの音楽であるとかです。よくスーパーマーケットなどに入ると妊婦達も買い物をしていますが、そこではロック・ミュージックがまるでディスコのようにガンガン鳴っています。そういったときにこの天使達は出来る限り胎児を防御しようとしますが、母親はそれを助けるのであれば、さらに防御は完全なものとなるでしょう。
 実際にこのようなネガティブな音楽のバイブレーションによって胎児のときから悪影響を受けて生まれた子供の実例であるとか、また体調に関することについては別の機会に詳しくお話できると思います。
 それからこのような両親の不注意によるものの他に闇の存在からの意図的な攻撃によって悪影響を受けるということがあります。

 さて、卵子は糖、タンパク質、そして12種のミネラルを持っています。ここでは私たちは鉱物と同じです。すなわち、この転生で経て来たすべての段階をまたここで復習しているのです。その後、胎芽と呼ばれる人参のような形をした状態になり、さらには本当に鰭(ひれ)をつけた魚のような形になって羊水の中を泳ぎます。そしてさらに成長が進むとすべての動物の胎児と同じ形になります。ですからこの時期は鶏もウサギも人間も同じ形をしています。その後この電子的なプログラムによって出来るデザインのパターンに則って人間の形になって来ます。
 こうして誕生までの9ヶ月間、天使達の援助が続きます。このようにしてここまでの長い間に365人の天使達がエテリック(霊気的)な部分と肉体的な部分との細かい繋がりを造り、そして分子や原子や細胞などを造って行く働きをしています。
 こうして天使達が仕事を終えて帰った後には、宇宙的(コスミック)な母が母親を守るために近づいて来ます。そしてこの宇宙的な母はこの母親の持つすべての喜びを感じると共に、この母親の持つすべての悲しみや怒りも感じます。出産時にはこの助けのお陰で大変な激痛を伴う分娩を母親は耐えることが出来るのです。
 ここで分娩の後にお勧めしたいのは、胎盤をゴミと一緒に捨てずに厚い土の中に埋めるということです。なぜならば、この胎盤は胎児と霊気的に密接に繋がっているために、ゴミと一緒に捨てられた場合には、そのエネルギーを吸収して胎児に悪影響を与えることがあるからです。
 それからまた、特に生まれたばかりの赤ちゃんは母親の側にいる必要があります。なぜなら、生まれたばかりの赤ちゃんはオーラの防御の中にいる必要があるからです。こうして一つのオクターブである7才になるまで、すなわちエテリックな体と肉体が完全に一致するまで、親の保護を必要とします。ですから、生まれて7年間は両親と密接な繋がりがあるために両親からの愛情と世話と心遣いを必要とするのです。そして7才以降になると今度は親よりも本人の方が自分自身に対して責任の開発を持つことになります。

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