誕生前には夢で両親に承諾を求めている
 ところで、ここでセギスムンドと呼ばれるあともう1日ないし2日で生まれる人物がいました。しかし未だ解決していない問題として、父親となるべき人物がその人を息子として受け入れる承諾をしていないという問題がありました。それが問題となっているのは、前世においてセギスムンドが今回父親となる人物を殺したことがあったからです。そのためにこの父親となるはずの人物は、セギスムンドがちょうど夢のような形で承諾を求めに来ても、彼にとってはそれは悪夢のようなもので、決して承諾せずにうなされて逃げるばかりでした。しかし、セギスムンドは正しくその人物の息子として生まれ、お互いの中に育った憎悪の成分を中和する必要があったのです。
 このように未だ肉体を持たないこれから生まれる存在達は、両親となる人々にその人達にとっては「夢」と思われる情景の中で承諾を求め、その責任と課題を受け入れるかどうかを尋ねるのです。したがって、この地上に生きている人物の中で、自分の運命や両親や家族、あるいは経済状態などについて、その進化のプログラムにかかわる全員の承諾なしに生まれてきたという人物は誰一人としていないのです。

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