人間としての習得のプロセス
 人間としての生命の誕生、この段階に至るまでに私たちは大変長い長い旅を続けてきました。そして人間となってからは、何回も生まれ変わりながら、いろいろな人種に属していきます。この輪廻の目的は常に洗練をし、習得を続けて完全に近づくことです。そしていろいろな国に住み、その国のそれぞれのエネルギー、文明を学んでいきます。そしていろいろな宗教に属していきます。また中には前世で僧になっていた人もあります。またときには勇敢な侍であった人もあります。そしてときには男性として、また女性として生まれ、様々な経験を通してバランスを習得していきます。
 しかし、私たちは永遠に転生を繰り返すわけではありません。ある一定のワクというものを持っています。すなわち、108回の転生を1サイクルとして3,000サイクル、合計324,000回というワクを持っています。
 1サイクル108回の転生とはどういう意味かというと、108回の人間としての転生を繰り返したあと、それを一区切りとしてそれまでの習得の度合いが収支決算されるということです。つまり、108回の間は前世との関係においてストレートに肉体を与えられ、生まれ変わっていきますが、108回を終えた時点でそれまでに培ってきたネガティブな価値とポジティブな価値を差し引いて、その結果によってどこに行くかが決定されるわけです。
 ネガティブな価値を増やしてきた人は低次へと下降し、強制的な洗浄を受けます。洗浄が終わると、純粋なエッセンスとなって出てきて、もう一度肉体が与えられ、108回の転生を繰り返します。それを3,000サイクル行った後に、また低次へと落ちるようであれば、もう人間の肉体は与えられません。そこで進化のチャンスは終わりとなります。
 ではポジティブな価値を増やしてきた人はどうかというと、108回の転生が終わるとその人は高次へと導かれます。そしてそこで休暇を過ごした後、また肉体を与えられます。それはさらに洗練を重ね、さらに進化の段階を上がっていくためです。 

[前へ]
[次へ]
[このページのトップへ戻る]
[ホームへ戻る]