転生の目的は進化すること
 324,000回の転生、その目的はただ一つ、進化をすることです。
 多くの人々は、動物や植物が自然に進化していくのを見て、人間もそんな風に進化するものだと思っています。しかし実際はそうではありません。自然に行われる進化は人間になるまでであって、いったん人間の体を与えられたからには、自らの意志をもって進化していかなければなりません。
 もし人間が自然に進化していくのならば、社会はこんなに問題を抱えてはいないでしょう。確かに生活は便利になりましたが、その分、不安の要素も強くなっています。ほとんどの食品に何らかの添加物が含まれていますし、野菜や果物も安心して食べられるものではありません。ゴミや廃棄物の問題もあります。また性風俗は乱れ、さらにエスカレートしていく一方だし、かつては仁術であった医術は、今では人間を材料とした生体実験に励んでいます。
 これらの現実を見ていくとき、物質的進歩はあるとはいえ、退化していく傾向の方が強いと言わざるを得ないのではないでしょうか。
 私たちは努力することで進化していきます。人間の肉体を与えられながら何の進化もできないのであれば、退化していくしかありません。そこで足踏みして停滞しているのならば、進化するかわりに退化していきます。進化か退化のどちらかしかないわけです。
 こうして何回もの転生を繰り返して、自分に与えられた324,000回の転生を使い果たしてしまった場合は、もう二度と人間の体が与えられることはありません。長い長い洗浄を終えたその魂のエッセンスは、無限の宇宙の中で、水の一部として、植物の精として、あるいは自然界の精として幸福に存在しつづけることでしょうけれども、それ以上の段階に進化することはできません。
創造の光線 また反対に、ごくまれではありますが、324,000回の転生を終える前に自由になる人もあります。人間としての肉体をもって修行する必要がなくなったからです。すなわち、人類のために献身し、生命エネルギーである性エネルギーを昇華してエゴを完全にやっつけてしまった人は、もう肉体をもっての習得の段階は終えたことになります。彼らはイニシエート(奥義皆伝のマスター)として高次に存在し、私たちの進化を援助する存在となります。そしてさらに習得を積んで太陽系住人(地球よりも進化の進んだ太陽系惑星の住人)となり、さらに進化を遂げると銀河系住人となります。そうして創造主の元に還ることを目指します。 

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