魂について
 私たちの中で最も価値あるもの、それが魂です。しかし、この魂というのはエーテル成分のように言葉で詳しく説明できるものではありません。
 肉体は切り刻んで見ることもできます。それは固体の中でも最も凝縮された物質だからです。しかし、エーテル体はその振動の差による色、オーラの色を超常感覚機能によって見ることができます。しかし、これらの成分の振動は四次元に属していますから、私たちの知っていることは大変少ないです。
 またエーテル体のほかにも、さらに精妙な体であるアストラル体、メンタル体、コーザル体、ブッディー体があります。そして最後に魂がありますが、これを研究することはさらに困難なことです。というのは魂の振動は五次元から無限までの振動になるからです。
 この魂を概念として理解することは大変困難なことです。しかしながら、魂の表現を知ることは可能なことです。たとえば、魂の表現として最も重要なのが愛です。それは私たちの肉体の心臓に直接作用してきます。しかし、ここでいわゆる情欲的な愛と、純粋な愛との区別をしましょう。魂の愛は犠牲的な愛です。人類のための愛です。また、高い位置を求める崇高な願望の愛です。自然に対する愛です。しかし、情欲的な愛は肉体に属するものです。それが欲望をつくっていきます。情欲的な愛は欲望を生み、真の愛は犠牲を生みます。
 次に魂の表現として知性(インテリジェンス)があります。この知性はすべての人が持っているとは限りません。人間は誰でも理性をもって考えることはできます。しかし、知性とは異なります。理性は私たちのサイキスに属するものです。知性は魂に属し、それは開発すべきものです。ちょうど平和ということが言葉や考えなのではなく、開発すべき成分であるようにです。たとえば日本は第二次世界大戦以降は平和を開発してきました。戦争を求めていません。このように平和は開発しなければなりません。単なる一つの言葉ではありません。それは私たちの意識の一つの状態です。多くの人々が平和を求めていながら平和ではありません。それは自分の内に開発しなかったからです。いかに多くの平和会議や多額の寄付をしたからといって、それが平和をつくるわけではありません。同様に、知性というものも開発しなければなりません。 
 もう一つ、魂の表現として美徳があります。美徳のうちの第一のものは智恵です。この智恵がノーシスです。以前お話したように、私たちは生まれたときから、魂、霊、肉体、運命、エゴを持っていて、進化をするためには知識が必要です。

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