エーテル体の種類と機能    
 エーテル体はその機能により大きく四つに分類されます。すなわち、化学エーテル、生命エーテル、反射エーテル、発光エーテルの四つです。これらのエーテル成分には次のような働きがあります。


化学エーテル

 一番目のエーテル成分、これが有機体への生理機能を果します。すなわち、消化、吸収、解毒の機能ですが、これらは霊の中の化学エーテルという成分に基礎を置いています。そしてこのエーテル成分は肉体に伝えられるとき、私たちの本能センターを通して行われます。この本能センターはちょうど尾骨の位置にあり、私たちの自衛の役に立っています。また消化、吸収の役目もします。すなわち、何かを食べても私たちは何ら心配することなく消化吸収しますが、これは化学エーテルと関連した本能センターが行っています。また体温の維持もします。動物の中で外気の温度で体温を変えるものがありますが、人間が常に一定の体温にあるのは、この化学エーテルの作用によります。 

生命エーテル
 そして、別の成分として生命エーテルがあります。これは私たちの生殖機能に作用します。それは性センターを通して肉体に作用します。ですから、私たちは肉体を通して生殖をし、そのうえ性腺からのホルモンは他の内分泌腺への栄養となります。私たちの細胞は一瞬一瞬新しくなっていますが、それも性腺のおかげです。たとえば、公式の医学では脳細胞を再生することは不可能だと考えられていますが、この講座では性エネルギーを使っての脳細胞の再生の方法を教えます。
 脳細胞以外の細胞は私たちがいつも変えています。そして7年間で全身の細胞が変わるとされています。これを行っているのが生命エーテルの作用です。

反射エーテル
 そしてもう一つ、反射エーテルがあります。これは私たちの想像と意志、また記憶と関連を持ちます。それは私たちの頭脳、脊椎を通して記憶の作用を促します。また、夢にも関連をもっています。私たちは夢を見ているときに自分自身の姿を見ているときがよくあります。でも鏡もないのにどうして自分の姿を見るのでしょうか。これが反射エーテルの作用でもあります。肉体の死が訪れたとき、自分の一生を映画のように見せるという作用ももっています。

発光エーテル
 そしてもう一つ、発光エーテルというのがあります。これは私たちの感覚機能や超常感覚機能に関連します。いわゆる、テレパシー、超聴覚、超視覚と呼ばれるような機能です。すなわち、この発光エーテルを活性化することで、他の次元のいろいろなものをキャッチすることができるようになります。

 以上の四つのエーテルは別々に存在するのではなく、それらは互いに浸透しあっています。エーテル体はバイタルボディー(生命体)とも呼ばれますが、これが肉体に生命を与えていることになります。

エーテル体の形
 さて、このエーテル体、それは私たちの肉体と同じような形で見えます。それは私たちの肉体、この体全体に浸透しているからです。このエーテル体は幽体離脱、アストラル・トリップをしたときにはっきりと見ることもできます。すなわち、ベッドで眠っている肉体と、それを見ている自分、すなわちアストラル体、そしてもう一人の自分、肉体の近くに座っている自分を見ることがあります。これがエーテル体です。

睡眠中のエーテル体の働き
 エーテル体は睡眠中、アストラル体や魂とともに肉体から離れています。そしてエーテル体はアストラル体とも分離します。このアストラル体が眠りの間、四次元をさまよい、それが夢となります。(詳細は「夢の不思議(ミステリー)」を参照)
 エーテル体が睡眠中に肉体から離れるといっても、すべてが離れるわけではなく、肉体の機能の維持のために化学エーテルは肉体の中に残っています。ふとんの中に残っている肉体はこの成分によって回復しています。消化機能も働いています。膵臓を通して太陽エネルギーを受け取っています。そのように夜眠っている時も栄養を受け取っています。
 化学エーテルは夜、甲状腺にヨードを分泌させています。このヨードは、日中の間に疲れ、詰まってしまった神経チャンネルの洗浄をしています。
 日中の間の感情の動きが激しいほど睡眠時間が多くなります。逆に感情の起伏が少なければ、睡眠の時間も短くなります。また、感情の起伏があまりに激しい時、気を失ってしまいます。つまり、神経チャンネルがあまりに詰まってしまい、その瞬間に肉体が回復する必要があります。そして、肉体が洗浄されて、エーテル体とアストラル体(および魂)が肉体の中に入り、気がつくことになります。
 なお、肉体が死を迎えると、すべてのエーテル体が肉体から離れることになります。そして死の天使によって肉体との繋がりがすべて断ち切られます。これが眠りと死の違いでもあります。(詳細は「死のプロセスと死後の世界」を参照)

エーテル体と肉体のずれ
 病気などにより植物人間のような場合、エーテル体が肉体の外に出ているのがほとんどです。ですから動くことができません。精神異常の場合もエーテル体が肉体の中に入っていない場合が多くあり、しかも他のエーテル成分が肉体に入り込み、大変狂った行動をすることもあります。そのほかに、エーテル体と肉体がずれている場合もあります。てんかんという病気は、このエーテル体と肉体とのずれが生じるためで、前世で霊媒であったことが原因です。

生命の起源とエーテル体
 私たちが生まれる時は、エーテルが五次元で形造られる準備ができています。したがって生命の起源は公式に科学によって発見されることはないでしょう。ということは、生命の起源は目に見えない次元にあるからです。エーテルの状態の場所から来るからです。そしてそれが肉体に侵入した時に表現をとるからです。

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