2、髑髏、手、4、13
コアトリクエ/メキシコ
コアトリクエ/メキシコ
 これがアステカ文明の偉大なる母を象徴するコアトリクエと呼ばれる像です。二匹の蛇が一つの頭を形づくっています。すなわち、既に高等な段階で結ばれた二元性を意味します。
 そしてお臍の位置に死を表す髑髏(しゃれこうべ)があります。ということは、この段階から上に行くということは、死を克服したことを意味します。ですから四つの手が見られます。手を示すということは、仕事、努力、ワークという意味があります。手が四つ、この4は生命を表します。そうすると、これは生命のための仕事です。そしてこの永遠なる生命を得るための努力をしなければ当然下降します。そして13匹の蛇が下を向いているスカート。すなわち、私たちは一人一人、地上に生命が存在する間に生命か死を選択することを表しています。
 多くの文明で髑髏やこれらの頭蓋骨などが死の象徴として使われます。しかし、これは肉体的な死を意味するのではなく、心理的な死、神秘的な死を象徴するものです。
ですから、これは死ではありますが目は生きています。また微笑みを浮かべています。そして男根を表す帽子を被っています。そしてここに腕の交差があります。これは性エネルギーの交差を意味します。すなわち象徴の死が意味するところは、肉体的な死や自殺なのではなく、私たちの心理的な浄化、いわゆるエゴの絶滅を意味します。すなわち、この神秘的な死に私たちが飲み込まれることによって永遠なる生命を得ます。

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