エゴの増殖
 そうすると、エゴができると、いろいろエゴも増殖を始めます。まず最初に欲望が生じます。欲望はいろいろな表現をとります。たとえば道を歩いていて大変おいしそうなチーズケーキが目に入りました。そうすると大食のエゴはそこであなたをストップさせます。「大変おいしそうなチーズケーキだなぁ」とあなたにこのエゴが話しかけます。すなわち、このエゴがその欲望を起こさせました。そしてその次の段階は、それを所有するという段階にまで至ります。すなわち、チーズケーキが欲しいということになります。そして次の段階はもう食べてしまえば満足があります。このようにして毎回大食のエゴに従っているということは、徐々に頽廃をしていることになります。ですから、チーズケーキを見たら一つだけで満足せずに今度は十個も食べなければ満足しないようになります。大変肉体にも悪影響を及ぼし始めます。大変肥満体ができます。この白い砂糖のためにです。虫歯もたくさんできます。しかしエゴはそんなことはおかまいなしです。それはちょうどヤドリギのようにその木に寄生をしていながら木からの栄養を吸い取っているものだからです。ですからエゴが興味を持つのは、ただ食べるということだけです。その木が死んでしまってもそんなことはおかまいなしです。そしてこのようにして多く増殖していきます。そして最終的には枯れて死んでしまいます。エゴも全く同じです。私たちから栄養を吸い取って私たちを干からびせ、死ぬまで吸い取りつづけます。

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