アステック・カレンダーに刻まれた地球の各時代
地球が通ってきた五つの時代
トナティウ
太陽神トナティウ(第五の太陽)
 アステック・カレンダーの中央に舌を出している顔があります。これが太陽神トナティウで第五の太陽を表します。そしてこの上と下にそれぞれ四つの四角が周りを囲んでいますけれども、この四つの太陽と中央の太陽、この五つの太陽、これが地球が通ってきた五つの時代にあたります。
 右上の四角、これが第一の時代、アステカ文明では第一の太陽と呼びますけれども、ジャガーの絵文字で表され、土を象徴しています。アステカ神話によれば、この時代の人類はジャガーに食べられてしまったといいます。
 左上の四角、これが第二の時代、アステカ文明では第二の太陽と呼びますけれども、これは風(空気)を表しています。この時代の人類は暴風によって痛めつけられました。神々は人類が吹き飛ばされないようにと猿に変えてしまったといいます。
第一〜第五の太陽
第一〜第五の太陽
 左下の四角、これが第三の時代、第三の太陽で火を表しています。この時代は火の雨によって滅亡しました。神々は人類を救うために鳥に変えたと伝えられています。
 右下の四角、これが第四の時代、第四の太陽で水を表しています。この時代は大雨による大洪水によって滅びました。神々は人類を魚に変えたと伝えられています。
 そして中央に見られるのが第五の太陽、太陽神トナティウで表されており、これが現在の人類の住んでいる地球の第五の時代です。
アステック・カレンダーを形づくるサークル アステック・カレンダーを形づくるサークル シウコアトル
アステック・カレンダーを形づくるサークル/部分拡大図 シウコアトル/部分拡大図
 そしてその外側には一周グルリと20の四角が囲んでありますけれども、これはアステカのカレンダーの一月(ひとつき)の20日をそれぞれ表す絵文字です。そのすぐ外側がアステカの一世紀を表す52年を表しています。そして彼らの神ケツァルコアトルの変身である金星、宵の明星、明けの明星のサイクルが表されています。そして一番外側には中央の上から二匹の蛇(シウコアトル)が周りを囲んで、一番下で顔を合わせています。このようなサークルに分けてみると、このアステック・カレンダーは9つの主なサークルから成り立っています。
 このカレンダーの計算は、この9つのサークルを回転させて太陽神トナティウの舌が指し示すところから日付や出来事を割り出す方法で行われます。現在、メキシコはもとより、多くの外国人スペシャリストたちがカレンダーや古代文明の文献、天文学的データ等と比較研究をしており、そこから得られる情報が過去の出来事や現代に起こっている数々の出来事と驚くほど一致していることから、未来の予言とも関連付けられて最近特に注目されてきています。
 アステック・カレンダーによれば、「この第五の時代は火山の大爆発と食糧危機と大地震によって終わるであろう」といいます。そしてカレンダーからはじき出されたその日付は2011年12月24日(2012年12月22日または23日という説もあります)。果たしてこの予言は現実のものとなるのでしょうか。

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