相撲、注連縄、蝶、矢、弓
相撲の注連縄/日本
相撲の注連縄/日本
 相撲の儀式も大変シンボリックなものです。ここで錬金術の三つの要素である塩、水銀、硫黄の要素が出てきます。すなわち塩で土俵を清め、そして水を飲みます。これが水銀です。そして硫黄は火ですが、これは戦いによって飛ぶ火花です。すなわち、これらの三つの成分は生命を生じさせるための要素です。ですから、存在するすべての種子の中には、この塩、水銀、硫黄の要素が含まれています。
 そして土俵入りの注連縄(しめなわ)は丁度背骨の位置に丸い太陽を形づくり、その中央を二本の注連縄が上昇しています。これは二本の縄が縒ってあります。すなわちこれは二つのエネルギーの交差によります。しかし、これらのシンボルを知らなければ、相撲を見ていながら一生何の意味も理解しないことになります。

アトランテ/メキシコ アトランテ(背面)
アトランテ/メキシコ
 この相撲と全く同じシンボルがメキシコのトゥーラの遺跡にあります。それはアトランテ(=アトランティス人)と呼ばれる四本の柱です。二つの縄の帯を持っています。そして胸には蝶の胸飾り、これは解放された霊を意味します。そして頭には羽があります。そして後ろから見ると相撲の力士と同じように太陽のシンボルがあります。側面から見るとアトラトルという矢を射る道具があります。
 矢というシンボルも大変多く見られるシンボルの一つです。これは性エネルギーを象徴します。神道でも矢を与える伝統が残っています。すなわち男性が矢を、女性が弓を持つということです。すなわち、三番目の力を得るために両方の力を必要とするということです。

上昇する子供/メキシコ
上昇する子供/メキシコ
 これはメキシコの古代文明のもの、後ろに背骨に沿って上昇していく子供が見られます。そしてこの像を側面から見ると、子供が上昇していくことによって頭の形が象徴的なことを意味しています。すなわち、福禄寿のように男根の形をし、性エネルギーが上昇して、叡智を得たことを意味しています。

 このように、相撲の儀式もアステカも全く同じ教えを示しています。

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