死とは何か
死とは存在の状態の変化
 「死」とは何でしょうか。多くの人は死について深く考えたことはないかもしれません。考えたとしても答えはなかなか見つからなかったことでしょう。なぜなら、親や学校の先生も教えてはくれないですし、たとえお寺のお坊さんに聞いたとしても納得のいく答えを示してはくれないからです。
 ですから、世間一般では漠然と「人間は死んだらそれでおしまい。何もかもなくなってしまう」という説が信じられています。そして自分の死期が近づくなどして、死について考えるようになると、大きな恐怖や不安に襲われます。というのは、自分という存在や自分の蓄えてきた財産、そして愛する家族などを失ってしまうということに恐怖を感じるからです。また、多くの人が死に際して肉体的苦痛や精神的苦痛を味わうのを見て知っているからです。
 しかしながら、死とは、私たちの本質である魂が三次元世界での生のプロセスを終えて肉体を脱ぎ捨て、別の次元に移行することであり、単に存在の状態が変化するということにすぎません。死の後も私たちは存在し続けるのです。そして、死によって肉体的苦痛は消え去ります。ですから、死とは私たちが考えているほど恐いものではありません。
 さて、死後も存在し続けるといっても信じられない人もいるでしょう。ですが、次の死と眠りの関係を考えていただくと、少しはその可能性があると思えるようになるでしょう。

死と眠りの関係
 実は「死」と「眠り」は大変よく似ています。眠りに際してアストラル体(霊や魂)が肉体を離れること、その間はアストラル体と肉体は「銀色の糸」で繋がっていること、そして目が覚めるときに肉体に戻ること、は「夢の不思議(ミステリー)」で述べました。ここで考えていただきたいのは、眠っている間、肉体から離れたところにアストラル体(霊や魂)が存在し、時間や空間を超越して行動できるのであれば、明らかに霊や魂は肉体から独立しているわけです。ということは、肉体が滅びてなくなっても霊や魂は存在できる、すなわち死後も存在し続けるということです。
 さて、この肉体とアストラル体を繋ぐ銀色の糸が切られると、アストラル体(霊や魂)は肉体に戻ることはできません。これが「死」です。

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